AOPY の世界遺産訪問報告
 




















概要:
世界最小国家ヴァチカン市国の全域が世界遺産になっている。1平方kmの国土の大部分はサン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン宮殿である。
326年、ローマ郊外、使徒ペテロの墓のあった場所(現在のサン・ピエトロ大聖堂のある場所)に最初の教会が建てられたのが始まり。752年から19世紀までは教皇領として拡大し、1929年、教皇ピウス11世とムッソリーニ首相によるラテラノ条約で独立国家となった。ローマ教皇庁が統治するカトリックの総本山である。
































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































概要:
ヘルシンキにある星型の要塞。18世紀にロシア帝国に対する備えとして建設された。
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ヴァチカン市国

カトリック教徒13億人の聖地

ヴァチカン市国

★★★★  1993年6月、2003年7月、2005年3月、2010年3月、2011年3月、
                2015年4月訪問

感想:
この国は世界で唯一、国土全域が世界遺産に指定されています。ヴァチカンはカトリックの総本山という、世界最大級の宗教都市であるばかりでなく、ルネッサンス、バロックに溢れた一大美術都市であるとも言えます。メインはサン・ピエトロ大聖堂とヴァチカン博物館ということになるでしょう。2005年に訪問した時は教皇ヨハネ・パウロ2世が崩御して大変な騒ぎでした。当時ローマで会ったお友達は喪に服して、その日の予定をすべてキャンセルしてしまいました。とても敬虔なカトリック信者であると感心しました。ところが、その後、ルーマニアで待ち合わせをしたロシア人は一日中テレビで放映されている教皇崩御の特集を見て、あまり感心した表情は見せませんでした。同じキリスト教でも、カトリック教徒と正教徒との違いを垣間見ました。

サン・ピエトロ大聖堂は何度か訪れてはいますが、いつもすごい行列ができていて、並ぶのがイヤで内部は見学したことがありませんでした。2015年に母と姉を連れて訪れた時は、2人ともどうしても中を見学したいとのことで、1時間半並んでやっと初めてサン・ピエトロ大聖堂の内部に入りました。カトリック教徒の聖地というにふさわしい荘厳な雰囲気で、長時間並んでも見学する価値があると思いました。ヴァチカン博物館のほうは今回、日本から事前に予約していましたので、すぐに入場できました。こちらもかなりの行列ができていましたので、事前予約をお勧めいたします。無数の見どころが限りなくある中で、特にシスティーナ礼拝堂(内部は撮影禁止ですので写真は掲載しておりません。)の天井画はミケランジェロの大傑作であり、旧約聖書の「創世記」を主題とした想像を絶する壮大な作品でした。ひとりの芸術家が神との交信を通して築き上げられ、到達した究極の美の世界であると言えるのではないでしょうか。

アクセス:ローマ市内からレンタカー



サン・ピエトロ大聖堂。4世紀創建。ブラマンテにより1506年再建着工、1626年完成。


ファサード部分。上部にはキリスト、洗礼者ヨハネとペトロを除く11使徒の彫刻があります。


サン・ピエトロ広場。ベルニーニの設計により1667年完成。


入場してすぐのアトリウム(前室)。

 
主廊から主祭壇方向を望む。                    天井部分。

 
入り口を入ってすぐにある、ミケランジェロが25歳の時の作品、「ピエタ」。

  
荘厳な雰囲気が漂っていました。

 
ところどころに歴代教皇のお墓がありました。          ラファエロ作、「キリストの変容」。

 
上部を見上げると、天井部分にも煌びやかな装飾のドームがいくつもありました。

 
荘厳な光が差し込んできました。                 ドメニキーノ「聖ヒエロニムスの聖体拝領」。

 
内部にはおびただしい数の彫刻、絵画、石像などの芸術作品で飾られていました。

 
ミケランジェロ作のクーポラ(大円蓋)と、その真下にあるベルニーニ作のバルダッキーノ(大天蓋)。

 
聖人のミイラが安置されていました。                歴代教皇名のプレート。

 
壮大なスケールで、世界最大級の聖堂です。           出口へ通じる側廊。

 
右は出口付近にある洗礼礼拝堂の祭壇画、カルロ・マラッタ作の「キリストの洗礼」。


ミケランジェロのデザインと言われるスイス・ガードの衣装。


深夜のサン・ピエトロ大聖堂。(2010年)

 
夜の街を徘徊・・・。(2010年)

 
ここからヴァチカン博物館内です。「ピーニャの中庭」からサン・ピエトロ大聖堂を望む。
「ピーニャ」は松ボックリの意味。右はピーニャの噴水(1〜2世紀頃建造)。

  
18世紀、シモネッティが設計した「八角形の中庭(ベルヴェデーレの中庭)」。


「ピオ・クレメンティーノ美術館」内、「ミューズの間」のトンマージ・コンカ作の天井画。

 
「円形の間」。18世紀のシモネッティの作品。彫刻やブロンズ像が取り巻いていました。

 
「円形の間」の天伽藍部分。パンテオンからインスパイアされたといわれています。

 
「ギリシャ十字の間」のアテナの胸像のモザイク。        ブロンズのヘラクレス像。

 
今回は「エジプト博物館」を重点的に見学いたしました。    ミイラが納められてある棺。

 
世界各地を布教して周った時、持ち帰ったのでしょうか?   棺の内部の装飾。

 
保存状態も良好なミイラ。                       美しい装飾が施された棺。

 
ミイラの顔面部分。                           ミイラ作りの神、「アヌビス」。

 
「タペストリーのギャラリー」。ラファエロとその弟子たちによるベルギー産のタペストリー。

 
「地図のギャラリー」の天井部分。      「ラファエロの間」は以下の四つの部屋で構成されています。


「コンスタンティヌスの間」。コンスタンティヌス帝の生涯をモチーフにしたフレスコ画。


「ヘリオドロスの間」の「大教皇とアッティラの会談」。教皇レオ1世とフン族のアッティラの停戦交渉。


ラファエロ作、「ヘリオドロスの間」の天井画。旧約聖書の「創世記」がモチーフとなっています。


ラファエロ作、「署名の間」の天井画。右下は「聖体の論議」。三位一体を表現しています。


「ボルゴ火災の間」の出口付近にある、「カール大帝の戴冠」のフレスコ画。


ペルジーノ作、「ボルゴ火災の間」の天井画。

 
右は「ヴァチカン図書館」の一部分である、ゴーリオの通路の天井部分。

    
各廊下はギャラリーになっており、天井には煌びやかな装飾が施されていました。

    
展示物はキリがありませんので、今回は廊下の天井部分を重点的に撮影しました。

    
ライトアップされて豪華さが倍増。          出口付近の廊下の天井。

 
右は出口にある螺旋階段。下りと上りの二重構造になっています。






今はのどかな市民の憩いの場

スオメンリンナの要塞群

  2001年7月訪問

感想:
スオメンリンナとはフィンランドの城塞という意味だそうです。2001年当時は世界遺産には余り興味がなく、この場所はヘルシンキに住む友達に連れて行ってもらったのですが、まさか、ここが世界遺産だとは知りませんでした。レストランや博物館などがあり、市民の憩いの場といったようなのどかな公園でした。確かに海も見渡せるし、とても良い場所なのですが・・・。そんなわけで写真は撮っていないかもしれません。一応、探しましたが・・・。大変申し訳ございません。

アクセス:ヘルシンキ・マーケット広場から船



多分これは違うでしょう・・・。(^^;


船からの眺め。


今回はこれで勘弁して下さい。


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