AOPY の世界遺産訪問報告
 
















概要:
キリスト教の三大聖地の一つスペイン北部ガリシア州のサティアゴ=デ=コンポステーラに至るフランス国内の巡礼路とそれに関連する建築物群。世界遺産に指定されているのは巡礼路ではフランス国内に大まかに4ルートある内のル=ピュイ=アン=ヴレイからの巡礼路上にあるサン=コーム=ドルト〜 エスタン 間の17km、モントルドン〜フィジャック間の18km、ファイセル〜カジャルク間の22.5km、バッシュ〜カオール間の26km、レクトゥール〜コンドン間の35km、ナスビナル〜 サン=シェリ=ドブラック 間の17 km、アルー〜 オスタバ間の 22 km。建造物では教会や大聖堂、修道院、施療院、鐘楼、橋など70物件以上に登る。なお、スペイン国内の巡礼路とは別途登録された。































































































































































































































































概要:
フランス中南部、中央山塊に位置する標高800m〜1200mのカルスト高原と深い渓谷が織りなす美しい景勝地。この地方の村では主に牧畜が盛んで、特にチーズが有名。夏は北部の山地、冬は南部の地中海側へと季節により放牧地を移動する伝統的な「移牧」が行われている。



























































































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厚い信仰心と苦難に満ちた巡礼の旅
フランスのサンティアゴ=デ=コンポステーラの巡礼路
★★★  2014年4月、9月訪問
感想:
この物件は単体ではなくフランス各地に70件以上散らばっていますので、フランスを旅しているとちょくちょく出くわします。おもにフランス南西部に固まっていますが、今回の旅(2014年4月)のコースにもいくつかありました。今回の旅ではその中でシャンパーニュ、ロワール、ブルゴーニュ、ピカルディー地方など、フランスの北半分にある教会を数件訪問してみました。1件目はパリ市内にあるサン=ジャック=ド=ブシュリー教会。パリ市庁舎(オテル・ド・ヴィル)のすぐ近くにあり、気軽に訪問できます。2件目はランス近郊のシャロン=アン=シャンパーニュにあるノートルダム=アン=ヴォー教会。あまり知られてはいないようですが、ランスやシャルトルに勝るとも劣らない規模でした。3件目はその隣町にあるレピンヌのノートルダム寺院。4件目はヴェズレーの隣にある村、アスカンのサン=ジャック=ド=アスカン教会。5件目はヴェズレーのサント=マドレーヌ大聖堂。ヴェズレーは「ヴェズレーの丘と教会」で単体で世界遺産に登録されていますので、「フランスのサンティアゴ=デ=コンポステーラの巡礼路」と二重登録されていることになります。6件目はヴェズレーからブールジュに至る街道沿いの街、ラ・シャリテ=シュル=ロワールにあるサント=クロワ=ノートルダム教会。7件目はブールジュにあるサン=テチエンヌ大聖堂。こちらも「ブールジュの大聖堂」として単体で世界遺産に登録されていますので、二重登録ということになります(以下後述)。8件目はモン=サン=ミッシェルでこちらも二重登録、9件目はアミアンのノートルダム大聖堂でこちらも二重登録です。
僕はレンタカーでお気軽に周りましたが、その昔、長い道のりを歩いて遥か彼方の聖地までの旅をされた巡礼者の方々の苦労はいかばかりかと思わずにはいられませんでした。巡礼路の要所要所には長旅の疲れをいやす宿泊所跡や治療所などあり、信仰と苦難に満ちた巡礼の旅の様子がうかがえます。それらの宿泊所や治療所の前にはホタテ貝の目印があり、巡礼路のトレードマークとなっています。主にフランス南西部に多く登録物件がありますので、そちらの方面を旅する時にまた追加訪問をしていきたいと思っています。

2014年9月にはフランス南半分を周り、1件目はアルル旧市街(別の世界遺産「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」と二重登録。)、2件目はル・ピュイ=アン=ヴレイのノートルダム=デュ=ピュイ大聖堂、3件目はトゥールーズのサン=セルナン大寺院、4〜5件目はカオールのサン=テチエンヌ大聖堂、ヴァラントレ橋、6〜8件目はボルドーのサン=スーラン大寺院、サン=ミシェル大寺院、サン=タンドレ大聖堂(別の世界遺産「ボルドー、月の港」と二重登録。)を訪れました。また巡礼路では「ル・ピュイの道」の一部を通りました。
旅の様子は旅の随筆、フランスを走る!レンタカーの旅」
アクセス:各地からレンタカー


  
シャロン=アン=シャンパーニュの街の中心部にあるノートルダム=アン=ヴォー教会。

        
ステンドグラス。                    バラ窓。


一応世界遺産のプレートがありました。ホタテ貝のマークがついていました。

  
アスカンの村にあるサン=ジャック=ド=アスカン教会。

  
ヴェズレーにあるサント=マドレーヌ大聖堂。            かなり規模の大きい聖堂でした。

  
サント=マドレーヌ大聖堂内部。          ラ・シャリテ=シュル=ロワールのサント=クロワ=ノート
                               ルダム教会(左)。右の塔は教会のファサード。


アルル旧市街地と円形闘技場。

    
ル・ピュイのノートルダム=デュ=ピュイ大聖堂。 岩山に立つサン=ミシェル=デギレ礼拝堂。

  
夕日に照らされるサン=ミシェル=デギレ礼拝堂とル・ピュイの巡礼路。目指す聖地は遥か西です。

  
カオールのサン=テチエンヌ大聖堂。               サン=テチエンヌ大聖堂の祭壇部分。


カオールのヴァラントレ橋。写真では塔が2本しか写っていませんが、実際は3本です。

    
トゥールーズのサン=セルナン大聖堂。      サン=セルナン大聖堂の祭壇部分。

  
ボルドーのサン=タンドレ大聖堂。       サン=タンドレ大聖堂内部。

  
ボルドーのサン=ミシェル大寺院と鐘楼。  大寺院の鐘楼は川の対岸からもよく見えます。


美しい自然と小さな村々が共存するフランスの秘境
コースとセヴェンヌ、地中海式農耕牧畜の文化的景観
★★★★  2014年9月訪問
感想:

オーヴェルニュ地域圏から南下して行くと次第に山がちな風景が展開し、中央山塊と呼ばれる山岳地方に入って行きます。高原地帯から一気に下って行くとタルン川が流れる渓谷に到達し、美しい村々が山の斜面に張り付くように点在しているのが見えます。そのようなのどかな風景を左手に、迫りくる断崖絶壁を右手に見ながらドライブして行きました。このような美しい自然の中で、人々は伝統的な農耕牧畜をしながら生活してきました。そのもっとも特徴的なのは夏には北部方面の山岳地帯、冬には南部の地中海方面へと放牧を移動させる、いわゆる「移牧」が古くからおこなわれていました。長い年月の間何万頭にも及ぶ羊の放牧が、この地方の美しい自然を保っているのだとも言われています。特にコース地方のチーズは有名で、ブルーチーズ、ロックフォール発祥の地であります。僕がドライブしたコースはマンドから南下して、セヴェンヌ地方の北側から入り、イスパーニャックの村まで渓谷を下り、タルン川に沿って西方面へ進路を取り、サン=テニミー、ラ・マレーヌ、レ・ヴィーニュ、リヴィエール=シュル=タルンといった村々を通過し、アギュザックから高速道路A75号線に乗り、ミヨーの橋を渡ってミディ=ピレネー地域圏へと抜けました。僕が訪問した時は移牧の様子は見ることはできませんでしたが、本当に美しい風景の中を旅することができました。その辺の様子は旅の随筆、フランスを走る!後編:南半分、ニースからボルドーまで5000キロ、レンタカーの旅」で詳しくお伝えすることにいたします。

アクセス:ル・ピュイ=アン=ヴァレーからプラデル、マンド経由でレンタカー


コースとセヴェンヌ地方にやって来ました。放牧をしている様子が描かれています。


山の中腹に小さな村がありました。

  
崖の上に廃墟となったお城がありました。

  
「フランスで最も美しい村」にも指定されているサン=テニミーの村。

  
タルン川に沿って、絶壁の下を通って行きます。          がけ崩れが起きたらど〜するのでしょう!


美しい村とタルン川に架かる橋。


このような自然のトンネルがいくつもありました。


タルン川の向こうに、このような小さな村々が次々と姿を現します。

    
うわ〜!これはちょっとヤバいです。       ついに出たぁ〜〜!人面岩!!


途中で壊れた橋。アヴィニョン橋の小型版みたいです



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