AOPY の世界遺産訪問報告
 
















概要:
ドイツ南東部、バイエルン州ドナウ川とレーゲン川の合流地点にある街。シュタットアムホーフはドナウ川の中洲に当たる地区で、旧カタリナ慈善病院がある。
レーゲンスブルクは紀元179年、ドナウ川河畔にマルクス=アウレリウスによってローマ軍の駐屯地が建設されたのが始まり。当時の城壁や門などの遺跡が残っており、リーメス街道の終着点でもある。
また近世においては1663年から1806年まで神聖ローマ帝国の帝国議会が置かれ実質上の首都として繁栄した。2000年の歴史を誇る古都である。






























































































































































































































































































































概要:
音楽祭で有名なバイロイトの中心街にある歌劇場。1750年、プロイセンのフリードリヒ大王の姉でもあるブランデンブルク=バイロイト辺境伯フリードリヒ3世の夫人ヴィルヘルミーネの命によって完成した。美しい内装は当時第一人者と言われたジュゼッペ・ガッリ・ビビエーナが担当した。バロック様式の歌劇場としてはヨーロッパ随一と言われている。またこの劇場に感化されたリヒャルト・ワーグナーがこの地に移住し、祝祭劇場を建設するきっかけになったことでも有名。2010年から大規模な改修工事が始まり、完成は2018年夏ごろの予定である。









































































































BACK HOME NEXT 旅の随筆
(1)


2000年の歴史が交錯するドナウ河畔の古都

レーゲンスブルク旧市街とシュタットアムホーフ

★★★  2017年6月訪問

感想:
今回の旅は母と姉を連れて、オーストリア〜チェコ〜ドイツ〜オーストリア〜ハンガリーとレンタカーで周ってきましたが、訪問した世界遺産は全部で24物件でした。今回の旅の全体の様子につきましては、またまた「旅の随筆:中欧を走る!」で詳しくお伝えすることにいたします。ドイツも幾度となく訪れてはいますが、このレーゲンスブルクはドイツでもかなり南東の端にあるためなかなか訪れる機会がなく、いずれは訪れたい街ではありました。レーゲンスブルクというと中世の街並みや大聖堂で有名ですが、意外なことに最近になってローマ時代の遺跡も脚光を浴びてきているそうです。ドイツでローマ時代の遺跡の多い世界遺産というと、距離はかけ離れてはいますが2007年に訪問したトリアーとよく似ています。何しろ街が開かれたのが西暦179年で、何とあのローマ五賢帝時代最後の皇帝マルクス=アウレリウスが軍事拠点を作ったことに始まったというから驚きです。「カストラ・レギナ」と呼ばれたこのローマ軍の駐屯地はレーゲンスブルクの語源となっており、当時のローマ帝国最北端の街となったのです。旧市街地を散策しておりますと、その痕跡を容易に見出すことができました。ドナウ川にほど近いウンター・デン・シュヴィッベーゲン通りには「ポルタ・プレトリア」と呼ばれるローマ時代の門と塔の一部が残っています。当時街の北側の入り口だったそうですが、驚いたのはその門の一部は現在ビショフスホーフというホテル&レストランの外壁の一部になっていることです。また門に向かってすぐ左側にある塔の上部はホテルのスウィート・ルームに使用されているそうです。またダッハウ広場にある立体駐車場の地下の通路に、ローマ時代の城壁の一部が残っており、タッチパネル付きの液晶モニターで詳しく解説がされていました。24時間自由に通れる通路ですので、通行するついでに無料で見学できるようになっていました。またさらには中央駅付近にあるマキシミリアン通りのマクドナルドの裏手にもローマ時代の城壁がありますが、後に中世の時代に増設された城壁も混在しているそうです。街を再開発する工事で地面を掘るたびにローマ時代の遺跡や遺品が数多く出土され、ローマ時代の建造物が現在も街の生活の一部になっているところがすごいと思いました。近年この街が中世の街並みだけではなく、これら古代ローマの遺跡も観光資源として開発に力を入れていることが感じられました。(ただし、レーゲンスブルクはリーメス街道の終着点とされていますが、これらの遺跡は別の世界遺産「ローマ帝国の境界線」のリーメスを構成する物件ではないようです。リーメスにつきましては今回の旅で別途訪問しておりますので、世界遺産「ローマ帝国の境界線」の項目で詳しく説明することにいたします。)
さらに中世においては13世紀半ばからの帝国自由都市として、近世においては帝国議会が常設され、神聖ローマ帝国の事実上の首都となり繁栄したという歴史を持っています。レーゲンスブルクの旧市街を歩いていますと古代、中世、近世そして現代と2000年にわたる奥深い歴史を感じることができました。
アクセス:チェコのプラハからプルゼニュ経由でレンタカー。

    
ドナウ川にかかるドイツ最古の石橋から旧市街北側の入り口の塔を望む。右の写真は反対側。

  
石橋からドナウ川とシュタットアムホーフ地区を望む。      石橋付近にあった世界遺産を示す看板。


石橋から旧市街方面を望む。

    
旧市街地の東側の入り口。              巨大な門をくぐって旧市街地へ。

  
帝国議会博物館の塔が見えて来ました。この界隈は高級店が集まっていましたが雨で人もまばら・・・。

  
旧市庁舎。現在は帝国議会博物館。17〜18世紀、この街に神聖ローマ帝国議会が常設されていました。

  
ハイト広場にて。                            塔のようなアパートのような・・・。

    
旧市街地には数多くの塔が・・・。          雨のレーゲンスブルクを散策。

    
細い旧市街地の小径を歩いていると、前方に大聖堂の尖塔が見えて来ました。


訪れたときは雨が降っていましたが、それもまた風情がありました。

       
レーゲンスブルク大聖堂ファサード部分。尖塔の高さは105m。余りにも巨大な大聖堂。    


主廊から主祭壇方向を望む。1273年着工、1634年完成、1869年増築分完成。

  
右の写真は2009年に制作された、世界最大の掛け型式のパイプオルガン。演奏台は高さ15m上に。

    
ステンドグラスは第二次大戦中疎開され、無事に難を逃れたそうです。


石橋のたもとにある有名なソーセージ屋さん。ここらへんで夕食を・・・。


建物の壁に描かれているのはローマの兵隊さんでしょうか?


ウンター・デン・シュヴィッベーゲン通り。右手にビショフスホーフ・ホテルの北壁が見えます。

  
ポルタ・プレトリア。ローマ時代の北面の門。右は塔。古代遺跡は現在もホテルの一部として使用。
  
ダッハウ広場にある立体駐車場。地下の遺跡の入り口にはローマ兵のキャラクターが描かれていました。

   
駐車場の地下にあるローマ時代の城壁の跡。誰でも通れる通路になっていました。

 
通路にはタッチパネルが無造作に置かれてあって、遺跡に関して学べるようになっていました。

  
中央駅付近のマクドナルドの裏側にあるローマ時代の城壁跡。


リーメス街道の終着点でもあります。


ワーグナーに影響を与えたバロック様式宮廷歌劇場の最高傑作

バイロイト辺境伯のオペラハウス
★★★   2017年6月訪問

感想:
この物件は訪問した時にはまだ改修工事中で、内部には入ることができませんでした。当初、2016年の夏ごろには完成予定と言われ、ギリギリ間に合うかと思っていたのですが大変残念でした。これまで世界遺産は何百軒訪問したかわかりませんが、入場できなかったことは一度もありませんでした。一部修復中とか、何かのイベントである程度景観を損ねたことはありましたが、完全シャットアウトになったのは今回が初めてです。事前の情報では、ロビーぐらいは入ることが可能で、展示パネルぐらいは見学できると聞いていましたが、玄関の入り口は完全に閉ざされていました。時間によっては入れるのかと思い、念のために歌劇場の近くにあるインフォメーションセンターに行って確認しましたが、やはり完全に入場はできないとのことでした。聞くところによると改修工事は何と2年ぐらい遅れているとのことでした。従いまして、内部の写真は絵葉書やパンフレットなどの写真を転載させていただいております。まあ、完成して入場できたとしても写真撮影はもともと禁止されているのですが・・・。豪華な内部はすべて木製だそうですが、当時電気はなくロウソクで照明を施していたわけですので、火災の危険性も高かったのではないでしょうか。今回の改修で照明はすべてLEDになるそうです。
それにしてもこれだけ長期にわたって閉館されていると興行的にも大損失は明らかなのですが、目先の利益にとらわれず歴史的文化財の保全を優先するところは、さすがにこの国は芸術に理解があることを実感いたしました。
またこのバイロイトでは歌劇場の近くにワーグナーが住んでいた館を利用して、最近リニューアル・オープンしたワーグナー博物館と、かの有名なワーグナー・フェストシュピールハウス(祝祭歌劇場)を訪問いたしました。この2つの物件は世界遺産ではありませんが、ワーグナーの直筆の楽譜やピアノなど非常に興味深い貴重な品々が展示されていましたので、「旅の随筆:中欧を走る!」で詳しく掲載することにいたします。

アクセス:レーゲンスブルクからレンタカー。


オペラハウスのファサード部分。
   入り口には世界遺産であることを示すプレートが掲げられてありました。


その横には現在修復工事中である旨を示す看板が・・・。たのも〜!!


内部には入ることができませんでしたので、絵葉書などの写真を掲載いたしております。
元々内部は撮影禁止ですのでご了承くださいませ。


ドイツ・ロココ様式とは根本的に一線を画した、祝祭イタリアン・バロック様式とでも申しましょうか。


内部はすべて木製です。


修復後の照明はすべてLEDになるとか。


ヨーロッパで最も美しい劇場と言われています。


ドイツ国内に現存する唯一のバロック様式の歌劇場でもあります。


外界とはまるで別世界。バロックの華麗な宮廷文化が花開きました。


天井部分の装飾。


アリーナから上層階を見上げる。


細部の装飾も繊細で気品があります。


舞台部分。


会場への扉部分。


裏手の駐車場から改修工事中のオペラハウス。



  BACK HOME NEXT 旅の随筆
inserted by FC2 system