AOPY の世界遺産訪問報告
 
















概要:
バンベルクはドイツ、バイエルン州オーヴァーフランケン地方の中心都市。神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世(在位1002〜1024)時代に宮廷が置かれ、また司教都市としても発展し、街のシンボルである大聖堂も最初はこの時代に建立された。第二次大戦の戦火を奇跡的にのがれ、美しい中世の街並みが残っており、特にレグニッツ川沿いの旧市街は「小ヴェネチア」と呼ばれている。











































































































































































































































































概要:
ドイツ、バイエルン州北部にあるヴュルツブルクは8世紀に司教座がおかれ司教領主の街として発展した。街の中心部に位置するレジデンツは1720〜1744年に大司教の館として建設され、設計はバルタザール・ノイマン、天井に描かれた世界最大のフレスコ画はヴェネチアのロココ画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによるものである。ドイツ・バロック様式建築の最高傑作と言われている。










































































































































BACK HOME NEXT 旅の随筆
(2)


中世の街並みが美しい「小さなヴェネチア」

バンベルク市街

★★★  2017年6月訪問

感想:
だいたいドイツの中世の街って戦争で失われて戦後再建したものが多いのですが、このバンベルクは第二次大戦の戦火を奇跡的に逃れ、美しい街並みがそのまま残っています。人口20万人ほどの中規模都市ではありますが、現存している歴史的建造物は1000件を超えるといわれています。旧市街はコンパクトにまとまっていますので、容易に街歩きできました。マイン川の支流であるレグニッツ川から引いた小さな運河が旧市街地を流れており、特に川の真ん中にある旧市庁舎がこの街のシンボルとなっています。白い漆喰の壁に黄色の木組みの家が小島にちょこんと乗っかっている光景は、とても可愛らしくユーモラスでもあります。伝説によりますと、中世の時代ここを支配していた司教様が市民に役所を建設するための土地を与えなかったため、市民が川の真ん中に小島を作り、その上に自分たちの役所を作ったそうです。またその旧市庁舎の壁面には色鮮やかなフレスコ画が描かれており、現在でも色あせることなく行き交う人々に感動を与えていました。またその少し上流にはバンベルクの下町風のかつての漁業地区があり、川沿いに寄り添うように色とりどりのカラフルな家々が並んでいました。その美しい光景から「小ヴェネチア」の異名をとっています。またこの街は七つの丘があり「フランケン地方のローマ」とも呼ばれています。その丘の一つに「ベルクシュタット」と呼ばれる宗教施設が多い地区があり、小高い丘の上にはこの街のもう一つのシンボルである大聖堂があります。1004年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世によって最初の造営が開始され、現在見ることのできる大聖堂の姿は1237年に完成され、後期ロマネスク様式の最高傑作とも言われています。その内部に安置されている大理石で作られた「神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世とクニグンデ皇妃の墓」(1513年)と「バンベルクの騎士」(1230年ころ)の彫刻はあまりにも有名で必見です。無傷で残された1000年にわたる建築文化財と街並みを訪れると、この街が中世ドイツの都市を代表するものであり、その後の中欧諸都市の都市計画の手本となったという歴史的事実を理解できるのではないでしょうか。

アクセス:レーゲンスブルクからバイロイト、及びメンメルスドルフ経由でレンタカー。


レグニッツ川沿いの「小ヴェネチア」地区。


運河と木組みの家々。

  
通りには花が植えられてました。                   カルメリーテン教会修道院。

  
細い路地を歩いていると、バンベルク大聖堂の巨大な尖塔が見えて来ました。

  
街のシンボル、バンベルク大聖堂。四本の尖塔が特徴的です。 大聖堂内部。

  
バンベルク大聖堂内部。                        パイプオルガン。

  
皇帝ハインリヒ2世とクニグンデ皇妃の墓石(1513年)。     「バンベルクの騎士」(1230年ころ)。


大聖堂の向かいにある司教の新宮殿。

  
バンベルクの旧市街地を散策。石畳の細い路地が中世へと誘(いざな)います。

  
路面部分にはレストランやバーが入っていました。        ツタの絡まる年季の入ったおうち。


木組の家の割合は意外と少なかったです。

  
この街のシンボル、旧市庁舎。レグニッツ川の小さな島にちょこんと乗っています。


オーベレ橋から旧市庁舎を望む。


外壁は美しいフレスコ画で彩られていました。


オーベレ橋からガイヤースヴェルトシュテク方向を望む。


久々の深夜徘徊・・・。


ほのかにライトアップされた旧市庁舎。


旧市庁舎の夜景。


バンベルク大聖堂夜景。背後に満月が出ていました。


ホテル近くのレストラン。


バロックの街に威容を誇る大司教の館

ヴュルツブルクのレジデンツ(司教館)、その庭園群と広場
★★★   2017年6月訪問

感想:
ヴュルツブルクの街はロマンティック街道の起点にもなっており、たいへん見どころの多い街です。大聖堂やマリエンカペレあるいは市庁舎などの尖塔がいくつも聳え、マイン川にかかる古い橋や対岸の丘の上にあるマリエンベルク要塞などの景観はちょうどプラハの小型版といった感じがしました。しかし今回の世界遺産は街の中心にある大司教の館とその庭園の1物件のみです。その他の見どころにつきましては「旅の随筆:中欧を走る!」で詳しくお伝えすることにいたします。街全体あるいは複合的な物件の世界遺産ではなく、単体の建物での世界遺産は例えばバロック建築で言いますと、ヴェルサイユ宮殿あるいはシェーンブルン宮殿といったその国のランドマークになりうる建造物が多いですが、こちらは大司教の館で外見はそれほど巨大ではありませんが、ドイツ・バロック建築の最高傑作と言われ、その文化的歴史的価値の高さはそれらに引けを取らないものでありました。ただし、レジデンツの内部は撮影禁止になっておりますので写真を掲載することはできません。最大の見どころである「階段の間」は当時の天才建築家と呼ばれたバルタザール・ノイマンによって設計されましたが、支柱のないドーム型の天井はそれまでの建築の常識では考えられず、その強度において疑問視され、すぐに崩壊してしまうのではないかとの酷評を受けたそうです。しかしながら、完成から約200年後に第二次大戦の空襲で館の他の部分は破壊されましたが、この「階段の間」は崩れ落ちず、その強靭さが証明されたという逸話が残っています。その「階段の間」の天井部分にはヴェネチア出身で稀代のフレスコ画の巨匠、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロによって描かれた世界最大のフレスコ画があり、世界四大陸をモチーフとしたその壮大な作品は見事なもので、一見の価値がありました。また「白の間」と呼ばれる2階部分の最初の部屋は、漆喰職人アントニオ・ボッシによって壁や天井が優美で繊細なストゥッコ(漆喰)装飾が施され、まるで白いレースの飾りつけのようでした。訪問した時丁度ここで弦楽四重奏のオープン・コンサートが開かれていて、このバロックの空間にはバロックの音楽とともに優雅で贅沢な時間が流れていました。レジデンツの中心にある「皇帝の間」はこの館で最も豪華な部屋で、天井には天空をかけるベアトリクスがドラマティックに描かれており、非常に躍動感のある印象を与えていました。最後にレジデンツの南側に位置するホーフ教会は礼拝堂の部分が3階の吹き抜けになっており、非常に開放感のある作りで、美しい大理石や金箔を多用した煌びやかな内装でとても感動いたしました。このホーフ教会だけが、館内で唯一写真撮影が許可されていました。このように絢爛豪華なヴュルツブルクのレジデンツを訪れることによって、18世紀当時この地を支配していた大司教の絶対的な政治的および宗教的権勢を十二分に理解できるのではないでしょうか。バロック全盛期の息吹を感じられる世界遺産でした。

アクセス:バンベルクからレンタカー。


ロマンティック街道の起点、ヴュルツブルクの街にやって来ました。

  
街とレジデンツを俯瞰するために、まずはあの山頂のマリエンベルク要塞に登ってみます。


マリエンベルク要塞からのヴュルツブルク旧市街とマイン川を望む。

 
あっ!あれは!!世界遺産のレジデンツを発見しました!


レジデンツのファサード部分。中央に有名なフランコニアの噴水が見えます。

  
レジデンツの入り口には世界遺産であることを示す看板がありました。

  
レジデンツ自体の内部は撮影禁止でしたが、ホーフ教会礼拝堂はOKみたいでした。

  
曲線の部分がとても美しく、様々な色彩の大理石や金箔をふんだんに使った華麗な内装。

  
天井の壁画。                              天空に天使の彫刻が飛び交っています。

     
細部にいたる装飾も繊細で美しい。        ティエポロによる祭壇画。

  

裏側にあるホーフ庭園。                        庭園入口のロココ調の扉。


とんがり帽子の木々が可愛いらしいですね。
(●^o^●) 庭園もゆっくり散策できました。



  BACK HOME NEXT 旅の随筆
inserted by FC2 system