AOPY の世界遺産訪問報告
 

















概要:
トスカーナ州フィレンツェ郊外に点在するメディチ家が15〜18世紀初頭までに所有した12の別荘群と2つの庭園群。当時の政治家、芸術家、哲学者などの文化人の社交の場となった。主な世界遺産登録構成物件は邸宅ではヴィッラ・デ・カステッロ、ヴィッラ・ラ・ペトライア、ヴィッラ・デ・カレッジ、ヴィッラ・デル・ポッジョ・インペリアーレなど、庭園ではボーボリ庭園が有名。


































































































































































































































































































































概要:
イタリア半島北西部、リグリア海岸に位置する風光明媚な景勝地。チンクエ・テッレは「五つの土地」という意味で、リオマッジョーレ、マナローラ、コルニーリア、ヴァルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレの5つの村々を指す。断崖絶壁に張り付くように、小さな村々がほぼ等間隔で並んでいる。周辺の地域から隔離され、1000年以上にわたり漁業やワイン生産で独自の文化を展開してきた。ポルトヴェーネレはチンクエ・テッレやパルマリア島、ティーノ島などへの船旅の起点となっている。














































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ルネッサンスの潮流を具現化したヴィッラの理想形
トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群

★★★  2015年4月訪問
感想:
今回の旅は母と姉を連れて、イスタンブールに立ち寄った後、主にイタリアの北半分をレンタカーで周りました。旅程といたしましては、イスタンブール〜ローマ、ヴァチカン〜フィレンツェ〜ピサ〜チンクエ・テッレ〜ジェノヴァ〜ピエモンテ地方〜トリノ〜ミラノ〜クレスピ・ダッダ〜ブレシア〜マントヴァ〜フェッラーラ〜パドヴァ〜ヴェネチアといつものように世界遺産中心の旅でした。僕自身はイタリアは何度も訪れていますが、母と姉は初めてということで、主だった観光地と、僕がまだ訪れていない世界遺産を組み合わせて精力的に周ってみました。さて、この世界遺産はフィレンツェ市内と郊外にある12の邸宅と2つの庭園で構成されていますが、今回訪れたのはボーボリ庭園、ヴィッラ・ラ・ペトライアとヴィッラ・デ・カステッロの3か所です。ボーボリ庭園はピッティ宮のすぐ裏手にありますので、フィレンツェ滞在中に気軽に訪れることができます。この庭園は4万5000平方メートルと広大な上、なだらかな丘になっていますので、すべてを見て回るのには結構体力が必要です。庭園自体はかなり手入れが行き届いており、ところどころに彫刻や噴水などが美しいアクセントとなって散策する者を飽きさせませんでした。特にベルヴェデーレの要塞からはフィレンツェのパノラマが見渡せる素晴らしい場所でした。また最大の見どころである「ブオンタレンティの洞窟」はギリシャ神話からインスパイアされたといわれ、とても神秘的な雰囲気を醸し出していました。郊外にあるヴィッラ・ラ・ペトライアは、朝到着した時にちょうど運よく無料のガイドツアーが始まっていて、説明していたガイドさんがこっちへ来いと手招きしてくれたので3人でちゃっかり参加しました。イタリア語の説明でしたので全くわかりませんでしたが、館内を効率よく周ることができ、見どころもわかりましたので、とても良かったです。館内に入ると巨大なシャンデリアに圧倒され、壁は煌びやかなフレスコ画で飾られ、メディチ家の数あるヴィッラを代表するに相応しい内容でした。またこのヴィッラは小高い丘の上にあり、トスカーナ地方の美しい風景を見渡すことができます。次に訪問したヴィッラ・デ・カステッロはペトライアから車でほんの5分ほどのところにありますが、現在公開はされておらず、庭だけは見ることができました。ルネッサンス絵画の大傑作であり、現在ウフィッツィ美術館に展示されている、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」と「春」は実はこのヴィッラに約300年間も所蔵されていたそうです。どの邸宅や庭園にも言えることですが、周辺の自然環境に溶け込んだ佇まいは、自然や人間中心というルネッサンスの概念をより具現化したものと言え、15〜17世紀当時のヨーロッパの革新的な潮流を生み出す原動力にもなったことが理解できるのではないでしょうか。
アクセス:フィレンツェ市内からレンタカー


ボーボリ庭園へ通じるイトスギの大通り。


円形競技場からピッティ宮の裏手部分を望む。


ネプチーンの噴水。


円形競技場の中心にあるオベリスク。

  
ブオンタレンティの洞窟。                        洞窟の内部の泉。

  
洞窟内の壁はとてもグロテスク。                   ドーム部分の天井と壁画。


フィレンツェ郊外にあるヴィッラ・ラ・ペトライア(メディチ家所有期間は16世紀前半〜1738年)。


ヴィッラ・ラ・ペトライアから庭園、及び周辺の風景を望む。


ヴィッラの入り口を入ると、巨大なシャンデリアと煌びやかなフレスコ画が。

  
会議の間。                                当時のオルガン。


あくまでも別荘ですが、本宅に劣らない豪華なお部屋・・・。


家具や調度品は19世紀にサヴォイア家が改修したものです。


お金持ちの寝室の象徴!天蓋付のベッド!!(´・ω・`)


ビリヤード室までありました。


ワインレッドの豪華な壁に貴婦人の肖像画。


フレスコ画が施された壁。


東洋風の絵まで描かれていました。


控えの間。19世紀にはイタリア王国初代国王ヴィットリオ・エマニュエル2世が一時居住していました。


気品ある壁とさりげないシャンデリア。


庭園には美しい花々が咲き誇っていました。


ヴィッラ・デ・カステッロ(メディチ家所有期間は1480年〜1738年)。中には入れませんでした。(´・ω・`)


地中海を見渡す可憐な村々をめぐる船旅

ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと島々
(パルマリア島、ティーノ島及びティネット島)

★★★★   2015年4月訪問
感想:
フィレンツェを出発し郊外のメディチ家の邸宅を訪れた後、正午ごろピサの斜塔に立ち寄り、その後このチンクエ・テッレの玄関口、ポルトヴェーネレの村に到着しました。途中、高速道路が珍しく渋滞して、ポルトヴェーネレに到着したのは夜8時過ぎでしたので、紺碧の地中海を拝むのは次の朝にお預けとなりました。ポルトヴェーネレの海が見渡せる小さなヴィッラに滞在して、次の朝早く船に乗りチンクエ・テッレの村々を訪れました。チンクエ・テッレとは5つの村という意味です。これらの村々を効率よく周るには船が一番便利ですし、何よりもちょっとした地中海の船旅を堪能するには最適です。ポルトヴェーネレの港を出発して、リオマッジョーレ〜マナローラ〜ヴァルナッツァ〜モンテロッソ・アル・マーレと4つの村々に立ち寄りましたが、ただしコルニーリアは港がなく立ち寄ることはできませんでした。ポルトヴェーネレ8時45分発の船に乗って、4つの村にそれぞれ約1時間ぐらい滞在し、最後の村モンテロッソ・アル・マーレ発の午後3時ちょうどの船に乗り、ポルトヴェーネレに3時40分に帰って来ました。ただし船の時間は季節や曜日祝日などで変わることもありますのでご注意を。どの村々も色とりどりのカラフルな家々が寄り添うように立ち並び、地中海を見渡せるカフェや小径など、散策するのにも最高の場所でした。この地域は海からすぐ山になっていて、村は断崖絶壁の部分に張り付くように広がっていて、特に海からの眺めは絶景です。大きな街道からかなり外れていますので、長い間時代から取り残され、独自の文化を育み、ひっそりと素朴な生活を営んできました。最近、世界遺産に登録されてからはかなり観光客で賑わっているそうですが、地元の人々の暮らしも昔とはあまり変わらず、観光地ズレしていない様子がとても良かったと思います。いつもは慌ただしい旅ですが、旅の中に一か所でもこのようなゆったりとした、時間を忘れるような船旅を盛り込むのも素晴らしい思い出となるのではないでしょうか。
アクセス:フィレンツェからピサ経由でポルトヴェーネレまでレンタカー。各村は船。


チンクエ・テッレへの起点、ポルトヴェーネレの町。

  
前の日の夜にちゃっかりひとりで深夜徘徊を・・・。        町の入り口の城門。

  
船旅の朝。宿泊したヴィッラからの眺め。              ポルトヴェーネレの細いメイン通り。


8時45分、ポルトヴェーネレの港を出航して、サン・ピエトロ教会とバイロンの洞窟に見送られて・・・。


9時15分、リオマッジョーレの村に到着しました。


このような感じで下船します。

  
色とりどりのカラフルな壁の家々。                  村のメインストリート。


まさに断崖絶壁に立つ家々。


10時45分、マナローラ到着。


こちらも同じような家々が立ち並んでいました。


マナローラの海沿いの小径からの眺め。


コルニーリアの村が見えて来ましたが、この村には立ち寄れません。

 
正午、ヴァルナッツァの村に到着。

  
ヴァルナッツァのメインストリート。                  建物の間に小さなアーチが。


海沿いのカフェでランチでも・・・。


さようなら、ヴァルナッツァの村。


いよいよ最後の訪問地、モンテ・ロッソ・アル・マーレが見えて来ました。


12時45分、モンテロッソ・アル・マーレ到着。

  
目にも眩しい花々が迎えてくれました。               可愛らしい色使いの民家の壁。


15時ちょうど発の船でポルトヴェーネレへ帰りました。中央にパルマリア島と、右手にティーノ島が見えます。


16時15分、ポルトヴェーネレに帰還。港からは、まだ雪を頂いた山々が見えました。


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