AOPY の世界遺産訪問報告
 
















概要:
「ストラーデ・ヌオーヴェ」とは「新しい街路群」という意味で、現在のガルバルディ通りが代表的である。この通りには16世紀の王族、貴族の館や宮殿(パラッツォ)が立ち並んでおり、当時の貴族文化の中心として栄えた。
「パラッツィ・デイ・ロッリ制度」とは、16世紀後半から17世紀にかけて、これらの宮殿や館を、他の街からやって来た貴族たちを迎え、宿泊場所として提供するためリストアップし作成された、いわば当時の迎賓館目録のことを意味するものである。
































































































































































































































































































































































概要:
イタリア北西部、ピエモンテ州南部の丘陵地帯に広がるぶどう畑及びワイン生産地帯。世界遺産対象地域は、北はポー川流域から南はリグリア・アルプスにわたるランゲ=ロエロとモンフェッラート地域。この地域のワイン生産は紀元前5世ごろすでに始まっていたと言われており、古代ローマ時代の軍人、大プリニウスや、地理歴史学者のストラボンもこの地域のぶどうやワイン生産に関する記述を残している。
世界遺産登録地区はバローロ村のあるランガ地区、バルバレスコ村、ニッツァ・モンフェッラートとバルベーラ、カネッリ村とアスティ・スプマンテ、モンフェッラートのインフェルノット(地下ワインセラーのこと)、そしてグリンザーネ・カブール城の6か所。













































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 (2)

ジェノヴァ流、洒落た貴族のお・も・て・な・し
ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度

★★  2015年4月訪問
感想:
チンクエ・テッレの船旅を楽しんだ後は、高速道路A15号線をぶっ飛ばして一路ジェノヴァへ。夕方ホテルにチェックインした後すぐに街歩きを。ホテルはガルバルディ通りのすぐそばに取りましたので、簡単に世界遺産区域にたどり着くことができました。16世紀当時のジェノヴァは特に銀行業で栄えていて、多くの裕福層や貴族たちがこぞって豪華な邸宅や宮殿を建設し、それらをヨーロッパ各地から訪れる貴族や身分の高い人々を迎え入れるための宿泊施設として利用していました。またそれに合わせて、街の通りも新しく整備され、ストラーデ・ヌオーヴォ、つまり新しい目抜き通りを次々に整備し、ジェノヴァの新しい街造りが行われました。その代表的な通りであるガルバルディ通りには16世紀の貴族たちのパラッツィオが立ち並んでいました。世界遺産登録物件のロッリはジェノヴァ市内にかなりたくさんありますが、有名物件はこの地域に密集していましたので、とても効率良く訪れることができました。その中でも外せない物件は、「赤の宮殿」、「白の宮殿」、「ドーリア・トゥルシ宮」、「王宮」などです。各宮殿は共通券を利用するとお徳になります。これらの宮殿は通りの景観をより美しいものにしていましたが、建物の外観だけではなく、やはりその内部の各部屋の豪華さに目をひかれました。また建物の構造もかなり凝ったものも多く、それぞれの建物が館内でつながっていたり、屋上にはジェノヴァの街が見渡せるバルコニーがあったりと、とても興味深い物件ばかりでした。現在ではそれらの宮殿は美術館、銀行、庁舎、店舗などに利用されています。今回のお目当てはドーリア・トゥルシ宮に展示してあるパガニーニが愛用したヴァイオリン、「グァルネリ」と「カノン」。彼の遺品も多く展示されこの宮殿は必見です。各宮殿内部にある調度品や絵画なども趣のあるものばかりで、他国からやって来た当時の貴族をもてなす、粋で心のこもった様子をうかがい知ることができました。
アクセス:ポルトヴェーネレからレンタカー


高速道路A15号線をジェノヴァ方面へ。

  
ホテルのあるカイローリ通りからガルバルディ通りへ。      ガルバルディ通り。

  
ガルバルディ通り。左手に16世紀建造のドーリア・トゥルシ宮が見えて来ました。

  
赤の宮殿(17世紀後半建設)と、現在美術館として使用されている白の宮殿(16世紀建造)。

  
赤の宮殿内部。                             美しいフレスコ画で彩られた壁。

  
天井にもフレスコ画が描かれていました。             渡り廊下の天井部分。

  
壁には数多くの絵画が掛けられていました。            豪華な寝室。

  
部屋の豪華さだけではなく、室内にさりげなく置かれている調度品も趣のあるものばかりでした。


赤の宮殿のバルコニーからドーリア・トゥルシ宮を望む。


こちらはサンタマリア教会、サン・ロレンツォ教会方面を望む。


ジェノヴァ港方面を望む。

  
白の宮殿のバルコニーから赤の宮殿を望む。


ドーリア・トゥルシ宮のファサード。

  
ドーリア・トゥルシ宮の中庭と鐘楼。現在はジェノヴァ市庁舎として使用されています。

  
ドーリア・トゥルシ宮内部には貴重な絵画や、膨大な陶磁器のコレクションがありました。

  
パガニーニー愛用の名前入りのヴァイオリンのケース。     パガニーニの「グァルネリ」。


ケースの内部には数々の勲章がありました。


彼直筆の楽譜。


夕闇迫るフォンターネ・マロゼ広場。この辺りにもロッリが点在しています。


何となく歩いていたら、フェッラーリ広場まで来てしまいました。


カルロ・フェリーチェ劇場とガルバルディのモニュメント。


ドゥカーレ宮。かつてのジェノヴァ総督の公邸。


美しい丘陵地帯に広がるぶどう畑と小さな村々

ピエモンテのぶどう園の景観:ランゲ=ロエロとモンフェッラート

★★★   2015年4月訪問
感想:
次の日、ジェノヴァからトリノを訪れるついでに、最近世界遺産に登録されたピエモンテ州にある2つの物件、「ピエモンテのぶどう畑」と「クレーアのサクロ・モンテ」に立ち寄りました。朝ジェノヴァ観光をした後、昼12時半にジェノヴァを出発し、高速道路A10号線を海沿いに西へ走り、サヴォナでA6号線に乗り換え、トリノ方面へと北上して行くと次第に山がちな地形へと変化し始め、行く手にまだ雪を頂いたピエモンテ・アルプスの雄大な山並みが目に飛び込んできました。フォッサーノで高速道路を降り、アルバ方面へ通じる田舎道を走って行くとなだらかな丘陵地帯に広大なぶどう畑が広がっており、何とも美しい風景が展開していました。またところどころに小さな可愛らしい村々が点在していて、緑のじゅうたんの上にブドウの支え木が整然と並び、赤茶色の屋根、薄いベージュ色をした壁の家々がとても美しいコントラストを奏でていました。訪れたときはまだ4月でぶどうの季節ではありませんでしたが、収穫時には小さな村がぶどう畑に埋もれているかのような風景が展開していることでしょう。またこのドライブコースは特に高台が多いので、見晴らしは素晴らしく、絶景の連続でした。そんな素晴らしい風景を堪能しながら、緩やかな傾斜を上って下って、とても快適なドライブでした。世界遺産登録地域は6か所ありますが、今回訪れたのはバローロ村のランガ地区、バルバレスコ村、グリンザーネ・カブール城、モンフェッラートの4か所です。バローロは世界に名だたる赤ワインの高級銘柄。僕はお酒が一滴も飲めませんので全く知りませんが、なんでも「王様のワイン」とも呼ばれているほどだそうです。村の中心に立つお城にはワイン博物館もありました。またバルバレスコも高級ワインで有名だそうで、「女王のワイン」と呼ばれているそうです。バローロの北側にはこの地方で最も美しいとされているラ・モッラの村があります。丘の上の可愛らしい村は遠くからでもよく見えました。また世界遺産に登録されているのはぶどう畑の景観だけではなく、グリンザーネ・カブールというお城もあります。19世紀イタリア王国初代首相であったあのカミッロ・ベンソ・カブール伯爵の居城でした。このお城でこの地域の赤ワインの品種改良がおこなわれていたそうです。ワインセラー巡りや、ワイン関わる文化、歴史さらには経済までも学べるツアーなども多く催されているそうです。この世界遺産はその美しい景観だけではなく、長い歴史の中でこの地域の独自の文化を育んできたぶどう栽培とワイン製造に関する技術的、経済的プロセス全般を含んでいると言えます。
アクセス:ジェノヴァからレンタカー


高速道路A10号線からトリノ方面へ。


ピエモンテ・アルプスの雄大な山々が見えて来ました。


4月初旬ですが、まだまだ雪を頂いています。


ついにピエモンテのぶどう畑地域に入って来ました。


ぶどうの季節ではありませんが、美しい風景が展開していました。


バローロの村付近。


丘の上にはワイナリーが建っているのでしょうか。


ぶどう畑に埋もれるようにしてたたずむバローロの村。右手には特産のヘーゼルナッツの森。


バローロの村の中心にはお城が建っていました。

  
バローロの村に入ってみましょう。                  お城が見えて来ました。

  
バローロ城にはワイン博物館があり、州立のエノテカ(ワイン展示場)が併設されています。

  
バローロ城のそばには、このような可愛らしい小さな教会が建っていました。


これから丘を登ってラ・モッラの村へ行きます。


今回のレンタカーはフィアット・パンダ。4ドアで、荷物もたっぷり積めて快適ドライブでした。


ラ・モッラの村が見えて来ました。


丘の上に立つラ・モッラの村。


ぶどう畑にはワイナリーがありました。


ランガ地区からはピエモンテ・アルプスを一望できました。

  
グリンザーネ・カブール城。この地域のワイン研究の中心的存在。


19世紀、イタリア王国初代首相カブールの居城でした。レストランとエノテカが併設されています。


カブールのお城からはぶどう畑が一望できました。


アスティからクレーアのサクロ・モンテを目指して、モンフェッラート地方を一直線。



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