AOPY の世界遺産訪問報告
 




















概要:
もともと湿地帯であった場所に、膨大な木製の杭で基盤を固めて水上に作り上げた街。100以上の島と400以上の橋と150以上の運河で構成されている。行き交う船と美しい建築物が街に彩を添えている。構成物件はサン=マルコ広場、サン=マルコ大聖堂、ドゥカーレ宮殿、リアルト橋、ムラーノ島、ブラーノ島など。





































































概要:
13〜14世紀にデッラ・スカラ家によって最盛期を迎えた交通の要所。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台として有名。円形闘技場、エルベ広場、シニョーリ広場、ランベルティの塔、ジュリエットの家、スカラ家一族の墓廟、ヴェッキオ城などで構成されている。
















































概要:
イタリア北部ヴェネト州ヴィチェンツァ、およびその周辺地域にある15世紀の建築家アンドレア・パッラーディオが作ったパラッツォおよびヴィッラ群。


























概要:
「最後の晩餐」はレオナルド・ダ・ヴィンチが1495年から1497年にかけて描いた余りにも有名な壁画。近年、22年にわたる大修復が完成してほぼ当時のままの姿を見ることが出来る。

完全予約制。鑑賞制限時間15分。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に隣接するドメニコ会修道院の食堂の壁に描かれてある。キリストが12人の弟子の中に自分を裏切るものがいることを告げた直後の場面が、劇的に描かれている。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会はゴシック的ファサードと、ブラマンテにより美しいルネッサンス的空間が融合した教会建築の傑作。

































概要:
グラヴィナ渓谷のマテーラに広がる4000以上の洞窟住居群(イタリア語でサッシ)。8世紀から13世紀にかけてその基礎的な部分が始まったとされているが、旧石器時代の遺跡も発見されている。戦後は廃墟と化していたが、最近では居住者やオフィス、レストランなども存在している。






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(9)

瀕死の「アドリア海の女王」

ヴェネチアとその潟

★★★  2005年4月、2015年4月訪問
感想:
こういう世界に名だたる観光地はとても敷居が高く、僕向きではありません。駅を降りたとたんに「例の風景」がいきなり展開していました。世界遺産というよりは観光遺産と言うべきでしょうか。まあ、どっちでもいいのですが・・・。というのも、この街は現在深刻な地盤沈下に悩まされているのです。なにしろこの街の土台を支えているのは木で作った杭なので、当然時代が進むにつれて劣化し水没するのも無理はありません。この世界でも唯一無二の観光地の地盤沈下を食い止めるためにも、観光客は行かないようにして、余計な体重をこの街にかけないようにしなければなりません。いつの日かこの街が水没して水中都市として世界遺産に登録されたら、また酸素ボンベを担いで訪れることになるでしょう。

アクセス:ピサから電車。サンタ・ルチア駅から船。


カンパニーレからの眺め。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見えます。

  
サン=マルコ大聖堂                          所狭しと並ぶゴンドラ。

  
移動は船です。                             どこを撮っても絵になります。

  
ため息橋                                


ロミオとジュリエット」の舞台となった「薔薇色の街」

ヴェローナ市

★★★  2005年4月訪問

感想:
観光地にとって何かのゆかりの地、とか何かの舞台になった地といったもの以上の強みはありません。日本では村おこし・町おこしの絶好のネタになります。この街はかの有名なシェイクスピアの四台悲劇の一つ「ロミオとジュリエット」の舞台であります。たいして興味の無い僕ですら、なるほど〜これが例のバルコニーか!などと感慨深げに見入ってしまうのですから。ただし、この街はそれほど大げさにアピールはしておらず、控えめと言うか、非常に上品な雰囲気で、ジュリエットの家もさりげなく佇んでいます。もちろん、日本でありがちなジュリエット饅頭、ロミオせんべいなどといったようなものもありません。ランベルティの塔からはこの地方独特な赤茶色の屋根の家々が立ち並ぶ街の風景が一望でき、夕日を浴びて街が薔薇色に染まります。シェイクスピア自身はこの街を訪れたことは無かったようです。念のため。

アクセス:ヴェネチアから電車


ランベルティの塔からの眺め。
   
例のバルコニー                                ジュリエットの像


バルコニーからの眺め。ジュリエットもこんな感じで中庭を眺めていたことでしょう。



現代建築にも影響を与えた上流階級のご邸宅

ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ

★★  2005年4月訪問

感想:
つまりは15世紀の上流階級の一戸建て邸宅が世界遺産に登録されているわけです。確かに豪華な宮殿やお城と言っても僕のような庶民にはあまりぴんと来ません。このような貴族の邸宅や別荘と言ったようなものであれば当時の貴族の生活をある程度身近に感じられるかもしれません。ただし、時代はルネサンス全盛期というよりも後期ルネサンスに移っており、これらの邸宅は芸術的価値というよりも、建築技術や様式に重点が置かれ、マニエリスム期のものとして評価されているようです。20世紀の建築様式や、例えば農業の要素を取り入れた現代のカントリーハウスへと通じる影響を与えた事も登録要因になったようですが。まあ、正直言って世界遺産っていうほどでも・・・。

アクセス:ヴィツェンツァへはヴェローナから電車

      
バジリカ                ヴェネツィア共和国総督官邸    趣のある建築物が並ぶ。


見るなら実物。実物以外はすべてその作品にあらず。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院

★★★★★  2005年4月訪問

感想:

「最後の晩餐」の鑑賞制限時間は15分。何時間でもいたかったです。さすがは本物。鳥肌が立ちました。入場人数も制限されているのですが、僕が入った時には日本人の団体旅行者らしき一団と同時に入場させられ、がやがやとうるさかったです。観光コースに無理やり組み込まれているのかもしれないですが、たった数分でもこの偉大な傑作を黙っておとなしく鑑賞できないのでしょうか?まあ、こういう人たちは5分もしないうちにさっさと出て行きましたが・・・。残りの10分間、一人で優雅に鑑賞。「最後の晩餐」が描かれてある建物はかつては修道院の食堂でした。入ったとたん、独特な雰囲気に包まれました。これは言葉では説明できませんので、実際に行って感じて頂くしかありません。

現在ではこの天才の大傑作を完全な状態で保存するために、涙ぐましい努力が施されているのを実感できます。勿論、中は撮影禁止。鑑賞は事前に予約が要るので、イタリア人の友達に予約してくれと頼んだら、うだうだと大儀そうに言うので、さっさとやれや、としつこく頼んだら5回目にやってくれました。とりあえず感謝。最初、場所がわからず修道院内をうろうろしていたら、修道女らしき人に、「ダ・ヴィンチ見たいの?」と聞かれましたが、関係者はこの作品のことを「ダ・ヴィンチ」と呼んでいるらしいです。

アクセス:ミラノ地下鉄Cadorna駅から徒歩。                      


  
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会


こちら側から入るんだったんですね。



渓谷に張り付いた異様なサッシ群

マテーラの洞窟住居

★★★  2003年6月訪問

感想:
緩やかな斜面に広がるサッシの景観は非常に特異です。以前は廃墟でいろいろとアヤシイ方々が暗躍していたせいかもしれません。このあたりの地方はイタリアでも最も貧しく、北部から来ると全く違う国に来ているような錯覚に陥ります。実際、数年前まではこのマテーラの洞窟住居は南部の貧しさの象徴として、「イタリアの恥部」とまで言われていたそうです。交通機関も余り発達していなくて、鉄道も時間はいい加減で困り果てた覚えがあります。待てども待てども電車は来ません。何番線に来るのか駅員でさえも知りません。どこで待てっつーの?向こうのほうのホームに入ってきた列車を指差し、あれはナポリ行きかと大声で駅員に叫んで、そうだ!と言われると重い荷物を引きずって全速力で走って、閉まりかけたドアに身体を半分食い込ませやっとの思いで乗りました。しかも最終列車・・・。といった具合です。バーリからマテーラまでのバスもあることはありますが、行った日はあいにく日曜日でお休み。白タクの運ちゃんに交渉してバーリからマテーラとアルベロベッロを周って300ユーロ。おいおいマジですか??

アクセス:バーリから白タク


マテーラのサッシ


ところどころに修復されたおしゃれな店もあります。


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