AOPY の世界遺産訪問報告
 
















概要:
シンガポール建国50周年の2015年に新登録されたこの国最初の世界遺産。19世紀後半にこの植物園でゴムの栽培が研究され、以降自動車のタイヤなどに開発されたことにより、世界的な自動車産業に多大な影響を与えた。また園内には世界的な蘭のコレクションで有名な「ナショナル・オーキッド・ガーデン」を併設している。
















































































































































































































概要:
18世紀後半イギリスが入植したことから街の発展が始まったマラッカとジョージタウン。特にペナン島にあるマレーシア第2の都市ジョージタウンはイギリス東インド会社が設立され、東西貿易の拠点となり発展した。当時の面影を残す建築物と、イスラム、インド、ヒンドゥー、華僑など様々な文化が融合した独特の街並みが特徴的である。













































































































































































































































概要:
マレーシア北部、ペラ州レンゴン渓谷にある考古学遺跡。1700年前から183万年前までに及ぶ人類の進化と文明の発達を見ることができる。同じ地域で出土された歴史的期間は世界最長で、アフリカ大陸以外では世界最古の考古学遺跡である。「ペラ・マン」と名付けられた約1万年前の完全な人骨が出土したことで注目を浴びた。現在、出土品は発掘現場付近に設立されたレンゴン考古学博物館に展示され、無料で公開されている。
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大都会の中の広大なオアシス
シンガポール植物園
  2015年9月訪問

感想:
「今度シンガポールへ行きます。」と言ったら、だいたい「仕事ですか?」と聞かれますが、まあ、以前はそのくらい観光資源に乏しい国でした。しかし最近訪れてみますと、ベイエリアやテーマパークなどを次々に開発して、今後観光客誘致に並々ならぬ力を注いでいることがわかります。その一環というわけでもないでしょうが、なんとこの国にも今年、世界遺産が登録されたということで行ってみました。随分古くからあり、どこにでもあるような植物園ですが、「なぜに世界遺産に?」と思いましたが、どうやらゴムの栽培研究の成果が東南アジアの産業発展の役割を担った歴史的事実が評価されたとのことです。2011年に訪れたイギリスの世界遺産・「キュー王立植物園」でアマゾンからゴムの木を持ち帰って品種改良をし、当時植民地であったこのマレー半島でプランテーションを行ったことを学びましたが、100年以上前からいわゆるグローバリズム産業が展開されていたことが実感できました。訪れてみますと、東京ドーム13個分の広大な敷地に熱帯雨林などの植物がうっそうと茂っており、また世界的に有名な蘭のコレクションも充実していました。植物園自体は無料ですが、蘭のコレクションがある「ナショナル・オーキッド・ガーデン」は5シンガポールドルと有料となっていました。ここで栽培された熱帯性の蘭は、設立当時19世紀後半のヨーロッパの上流階級の人々にとても人気があったそうです。特にここで初めて交配が成功した「ヴァンダ・ミス・ジョアキム」という蘭の一種は、後にシンガポールの国花になりました。僕が訪れたときはかなり蒸し暑く、園内を徒歩で回るのは結構体力が要りますが、園内にはカフェやレストランなどもあり、大都会の喧騒から逃れて、一日かけてゆっくりと散策するのも悪くないと思いました。街中からタクシーや地下鉄でわずかな距離ですので、赤道直下の大自然を気軽に満喫するには、最適な場所ではないでしょうか。
アクセス:地下鉄ボタニック・ガーデンズ駅下車

  
シンガポール植物園のメインゲートに到着。           いつものように世界遺産であることを確認。


シンガポールの地は元々このようなジャングルでした。


園内にはカフェやレストラン、売店などが充実しています。


滝の内側からの眺め。

  
ジンジャー・ガーデン。                        

                
ぎゃあああああああああああああああああっ!!巨大なトカゲに遭遇!!


スワン・レイク。ところどころに美しい湖がありました。

    
蓮の池。                         熱帯雨林の森。

  
最大の見どころであるナショナル・オーキッド・ガーデン入り口。

  
シンガポールの国花、「ヴァンダ・ミス・ジョアキム」。      色鮮やかな蘭。

  
約6万株に上る蘭が咲き乱れており、世界最大級の蘭の展示場となっています。

  
700以上の原種と2100種にも上る交配種の蘭が展示されているそうです。

  
珍しい種類の蘭も数多くあり、蘭愛好家の方にはたまらない場所ではないでしょうか。

  
「オンシジューム・ゴールデンシャワー」で飾られたアーチ。






様々な民族と文化が共生する活気あふれる街

マラッカ海峡の歴史的都市群、マラッカとジョージタウン

  2015年9月訪問
感想:
それにしてもマレーシアの人ってとてもおおらかですね。だいたい他国に支配された歴史の痕跡などは跡形もなく消し去りたいものですが、この国ではそれを世界遺産に登録するぐらいですから。地名なども独立後はその国風のものに変えてしまうのが普通ですが、マレーシアではジョージタウンやバターワースなどいかにもイギリス統治時代を思わせる地名を現在でも使っています。植民地時代の不幸な過去よりも、それを現在の発展の礎ととらえて未来に向かっていくという、とても前向きな姿に感動を覚えます。マレーシアに限らず東南アジアの多くの国はとても親日的ですが、現在の東南アジアの発展も彼らのこのような気質があるからではないでしょうか。某国も少しは見習ってほしいものです。この国を旅していてもマレーシアの人々はいつも笑顔でとても親切でした。今回はペナン島のジョージタウンを訪れましたが、イギリス統治時代のものだけではなく、イスラム、ヒンドゥー、インド人街、チャイナタウンと様々な民族や文化が共存しており、街歩きをしていてとても不思議な感覚に陥るほどでした。街の人々も旅人に対していつもおおらかで、快く受け入れてくれるとてもコスモポリタンな気質を感じることができました。マレーシアは移住プログラムも整備されていて、日本人の移住したい国8年連続No.1だそうですが、それも納得できます。活気のある小さな商店やいつも満員の屋台村の食堂、周辺のリゾート地に次々と建設されるマンションやコンドミニアム、いつも渋滞の道路などなど、この国のエネルギッシュな一面を垣間見ることができました。
アクセス:ペナン国際空港からレンタカー

  
1786年英国人が初めて上陸し建設したコーンウォリス要塞。 ヴィクトリア・メモリアル時計塔(1897年)。


ペナン州庁舎(1800年頃)。

 
ヴィクトリア調の建築物が立ち並んでいます。         各名所の案内と世界遺産の表示。


税関(1907年)。
  
ペナン博物館(1800年頃)。                     セント・ジョージ教会(1818年)。


ペナン市庁舎(1903年)。


高等裁判所(1905年)。

  
こちらはイスラム建築。カピタン・クリン・モスク(1801年)と敷地内に併設されているミナレット。


アチェ・ストリート・モスク(1808年)。


ペナン・プラナカン・マンション(19世紀末頃)。西洋と東洋が融合した建築。


ここからチャイナタウン。叶公司、ヤップ・コンシー(1924年)。
  
道教の宝福社寺院。モデルさんが撮影をやっていました。   寺院の入り口の門。

  
邸公司、クー・コンシー(1851年)。柱や壁には精巧な彫刻で彩られていました。

  
邸公司内部の祭壇。華僑の豊かな一面がうかがわれる寺院でした。

  
観音寺(1801年)。ペナン島最古の中国寺院。          中華街の街角のポップ・アート。


リトル・インディアのインド人街。とても活気がありました。


ヒンドゥー教の寺院は有名なマハ・マリアマンが工事中でしたので、新市街地にある寺院を訪問。


こちらもヒンドゥー教の寺院。ここがどこだかわからなくなる・・・。


人類200万年に及ぶ進化と文明の痕跡

レンゴン渓谷の考古遺産

★★  2015年9月訪問
感想:
ペナン島から高速道路に乗って約2時間。マレー半島の奥深くに入って行くと、ヤシの木などの熱帯雨林がうっそうと茂った山岳地帯に到達します。そんな人里離れた地域にレンゴン渓谷はありました。東南アジア最古の考古学遺跡ということで、この国に訪れたら必ず立ち寄りたい世界遺産です。出土品は発掘現場からほど近い場所に設立されたレンゴン考古学博物館に所蔵されています。何と200万年前から1700年前までの遺跡を展示していて、かなりの長期間に及ぶ人類の進化と文明を学ぶことができます。僕がこれまで訪れた世界中の考古遺跡の中でも最も古いものということになります。その最大の見どころは、「ペラ・マン」と呼ばれるほぼ完全な形で発見された1万年前の人骨です。このような貴重な発掘物は通常レプリカなどを展示していますが、ここでは正真正銘の本物です。しかもこの博物館は入場無料でした。いやいや何とも、太っ腹なマレーシアの方々ですね。「ペラ・マン」と対面した時は、まさに1万年前の僕たちの祖先を身近に感じることができ、大変感動しました。そのほかにも土器や装飾品など詳しい解説文とともに、また年表、地図やビデオ上映などで分かりやすく展示されていました。また館内は洞窟のような、発掘された現場を再現しているかのような構造になっていて、雰囲気も満点。クアラルンプールやペナン島からも日帰りで行けますので、200万年前への時空の旅に出かけみてはいかがでしょうか。
アクセス:ペナン島からレンタカー

  
高速を降りて30分ほどで博物館の看板が見えて来ました。  入り口への標識。


レンゴン考古学博物館に到着。意外と親しみのもてる建物でした。

  
とりあえず世界遺産であることを確認。              「ペラ・マン」ののぼりが期待感を高めます。


博物館の入り口部分。


入口は洞窟のようになっていました。


旧石器時代の狩猟の道具類。

  
壁画なども展示されていました。                  地層を年代別に表示しています。


旧石器時代の生活の様子が人形を使って展示されていました。


こちらはお肉をさばいているのではないでしょうか。

  
当時の装飾品も充実していました。

  
この奥にお目当ての「ペラ・マン」が。      きたああああああああああああああああああ!!


「ペラ・マン」の頭部をアップで撮影しました。本物です。

  
こちらはレプリカですが、装飾品や調度品と一緒に埋葬された様子。


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