AOPY の世界遺産訪問報告
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快走!AOPYフランス南半分を走る!【7】

ニースからボルドーまで5000キロ レンタカーの旅 (2014年9〜10月)

現在カンヌに滞在しています。そろそろコート・ダジュール地方とも別れを告げて、今日からいよいよプロヴァンス地方を走ります。昨日は途中で雨が降りましたが、今日からはお天気も回復するとのことです。コート・ダジュールとプロヴァンス地方は「プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏」として同じ地域圏ではありますが、また違った風情を見せてくれることでしょう。それでは左手に地中海を眺めながら、今日も安全運転で参りましょう!


 9日目 カンヌ〜マンドリュー・ラ・ナプール〜コルニッシュ・ドル〜
      サン・ラファエル〜サント・マキシム〜ポール・グリモー


ホテルの部屋からはカンヌの街並みとシュヴァリエ山、そして地中海が見えました。








朝8時半、カンヌの街を出発。
海沿いを走って、最初の目的地マンドリュー・ラ・ナプールを目指します。


おおっと!いきなりマンドリュー・ラ・ナプールへの標識が出ました。地中海に沿ったミディ・ルイーズ・モロー通りをただまっすぐ行けばいいだけです。この通りはあのクロワゼット大通りから続いています。

地中海を左手に見ながら快適なドライブ。お天気も上々です。

朝8時50分、ラ・ナプール城に到着。
元々14世紀の要塞を1900年代始めにアメリカ人の芸術家が買い取って、ゴシックと東洋趣味で改装したそうです。海に面したエキゾチックなお城です。


お城の隣には港がありました。

マンドリュー・ラ・ナプールの町の通りには美しい街路樹が立ち並んでいました。
この町がコート・ダジュール地方最後の訪問地となります。


地中海に沿ったD6098号線を走っています。右手には断崖絶壁の山が迫っています。


海に浮かぶ小舟が旅情を誘います。
名残惜しいですが、そろそろコート・ダジュール地方ともお別れです。


テウル=シュル=メールの町付近に差し掛かりました。
カンヌ方向を望む。



テウル=シュル=メールから先ほどのマンドリュー・ラ・ナプールの町方向を望む。

次第に岩が赤っぽくなってきました。
サン・ラファエルまでの海岸は「黄金海岸」と呼ばれています。
ここからいよいよプロヴァンス地方最初の景勝地、コルニッシュ・ド・レステレル、通称「コルニッシュ・ドル(黄金の断崖)」が始まります。



紺碧の海と赤い断崖の上に白い家々が乗っかっている光景はまさに絶景です。

断崖の下のほうにも、低い岩山にプール付きのヴィラがありました。


ル・トラヤ・シュペリールの町を通過して、黄金海岸を南へ!
このあたりからアルプ=マリティム県からバール県に入り、道路の名称もD6098号線からD559号線に変わっています。
ついにプロヴァンス地方へ入って来ました!


おおっ!!行く手に突如赤い岩山が出現しました。

岩山の上にも家々が建っています。崖崩れなどは大丈夫なのでしょうか?


赤い断崖はまだまだ続きます。












遥か太古はこのあたりは火山地帯で、このような赤い岩になったということです。
まさに神秘的な光景です。


その遥か向こうにアンテオールの村が山全体に広がっています。

アンテオールの村に差しかかりました。
海岸線に沿って鉄道も通っていて、電車でコルニッシュ・ドルを訪れることもできます。


アゲの村を通過して、そろそろコルニッシュ・ドルともお別れです。

朝10時40分、サン・ラファエルの街に入って来ました。

ここは比較的大きな街みたいですが、ニースやモナコと比べるととても庶民的で親しみやすいビーチ・リゾートのようです。


先ほどのコルニッシュ・ドルへの観光の起点となっています。鉄道や車だけでなく、遊覧船で訪れることもできるみたいです。

サン・ラファエルを後にして、D559号線をサント・マキシム方向へ走ります。

地中海を左手に見ながらのドライブが続きます。

12時半ごろ、サント・マキシムの街にやって来ました。ここもサン・ラファエルと同じようなビーチ・リゾートの街です。


白い砂浜と紺碧の海と青い空がどこまでも続いていました。

サント・マキシムの街が丘の上まで広がっていました。











これからとっておきの面白い場所、ポール・グリモーへ行きます。
D559号線をサン・トロペ方面へ。


午後1時、ついにポール・グリモーにやって来ました。

「プロヴァンスのヴェネチア」と呼ばれた、それはそれは素敵な小さな運河の町です。

ランチの後はこの小舟に乗って運河巡りに出かけました。














いくつもの運河が張り巡らされ、小さな橋でつながれています。

ここサン・トロペ湾のグリモーという村に、1970年代にフランスの建築家、フランソワ・スポエリーが船を停泊できる別荘地を建設しました。












各別荘にはクルーザーやボートをつなぐことのできる係留所が備わっています。


この別荘地の敷地面積は75ヘタールでかなり広大です。

このような海上都市を建設することが、スポエリーの子供のころからの夢だったそうです。

スポエリーが実現させた「夢の海上都市」が、このポール・グリモーなのです。

別荘だけでなく、ショップやレストラン、ホテルはもちろん、教会まであります。


潮風に吹かれて、のんびり気ままに運河めぐりを・・・。

教会の塔に登って、ポール・グリモーの全容を眺めてみましょう。

運河の全長は7qで、別荘、アパルトマンなど約2200戸もの住居数を誇っています。郵便局や観光案内所、役場などの公共施設まで備わっている、独立したリゾート地なのです。

別荘やアパルトマンはプロバンス様式のカラフルなものばかりで、町全体が明るく可愛らしい感じです。

運河に架かる小さな橋も可愛らしいですね。
本当に小さなヴェネチアですね。
ちなみに、本物のヴェネチアには来年行く予定です。



パステル色の別荘が青い海と空によく映えています。



遥か南の方向を眺めると、湾を挟んで明日訪れる予定のサン・トロペの町まで見えました。

つづく


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