AOPY の世界遺産訪問報告
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快走!AOPYフランス南半分を走る!【9】

ニースからボルドーまで5000キロ レンタカーの旅 (2014年9〜10月)

今回の旅も11日目、現在プロヴァンス地方を旅していますが、よく考えたら今回の旅では今のところ世界遺産も「フランスで最も美しい村」もまだ1件も訪問していません。これまで旅したコート・ダジュール地方には意外なことに世界遺産は1件も存在しておらず、また「フランスで最も美しい村」はあることはあるのですが、僕の旅のコースにはありませんでした。まさに、「無冠の景勝地」とでも言いましょうか、それだけ中身の濃い素晴らしい場所を訪問してきたとも言えます。今日は今回の旅で初めて「フランスで最も美しい村」に登録されている村に立ち寄ります。そして、ラ・シオタ、カシを訪れた後は、今日の宿泊地、マルセイユまで突っ走ります。それ以降は内陸に入りますので、いよいよ今日が今回の旅での地中海側最後のドライブとなります。それではシートベルトをしっかり締めて安全運転で!。


 11日目 サン・トロペ〜ガッサン〜ラ・シオタ〜
       カナイユ岬〜カシ〜マルセイユ


朝9時、ホテルを出発し、ガッサンという村に向かいます。








サン・トロペから山道を登って約15分、「フランスで最も美しい村」に登録されているガッサンに到着。村の入り口には写真のように「フランスで最も美しい村」に登録されていることを示す看板がありました。登録されている村には必ずこの看板が掲げられています。


それでは村に入ってみましょう。
誰もいません・・・。とても静まり返った村・・・。


     
石造りの家の壁にブーゲンビリアが鮮やかに咲き誇っていました。

  
標高200mの村の展望台からは、先ほど来たサン・トロペ湾が一望できます。


30分ほど村を歩いて、キャヴァレール方面へ出発。
中世の面影が残る静かで美しい村でした。


山を下りて、キャヴァレール=シュル=メールの町に到達。ここから再び地中海沿いにドライブして行きます。

D559号線を西に、イエール、トゥーロン方面へ進路をとります。


海側に出てきましたが、またもやちょっとお天気が悪くなってきました。

と思ったらまた晴れてきました。
このあたりは特に大きなリゾート地はないようで、静かでひなびたビーチが連なっていました。


レイヨル=カナデル=シュル=メール付近を通過。

トゥーロン方面を一直線。D98号線から高速道路A57号線に乗ります。


イエール付近から高速道路で快適ドライブ。前方に大きな岩山が見えてきました。

高速道路A57号線をひたすら西へ。トゥーロンの標識が出てきました。


正午ごろトゥーロンの街を通過。この街の下のトンネルを通りますので、街の風景は見ることができませんでした。


トゥーロンの街を過ぎて、いよいよマルセイユの標識が出てきました。ラ・シオタ、エクス=アン=プロヴァンスなどのいかにもプロヴァンス地方といった街の名前も登場してきました。

あああっ!あの断崖の形は、ラ・シオタの背後にある断崖に間違いありません!

午後12時半、ラ・シオタの町に到着しました。

ラ・シオタの港を散策。
この街は世界で初めて映画が上映された町として有名です。


結構大きな帆船が停泊していました。

ラ・シオタの背後の山を登って、カナイユ岬を目指します。


ラ・シオタは造船業でも有名です。造船所が見えます。


結構上のほうまで登って来ました。ラ・シオタ湾が一望できました。


午後2時、ついにヨーロッパで最も高い断崖絶壁、カナイユ岬に到達しました。まさに、絶景です!


  断崖には柵などはありませんので落ちないように気を付けてください。これはやばい・・・。

あの道を通って断崖を下り、カシの町まで下りて行きます。

かなり高い山道からは地中海が一望できました。


眼下にカシの町が見えてきました。


断崖からカシへは、かなり急な坂道を下って行きます。

午後2時半過ぎ、カシの町にやって来ました。

海の方へ出て、先ほどのカナイユ岬を眺めます。あんなところを通って来たんですね。



カシの町とカナイユ岬を望む。まさに絶景の連続です!


カシを後にして、D559号線を西へ。
マルセイユまでは山道を走ります。何か城壁のようなアパート群が見えてきました。


あああっ!!ついにマルセイユの街が見えて来ました!

午後4時過ぎ、今日の宿泊地マルセイユに到着しました。


趣のある古い街並みにいきなり鉄橋が・・・。レトロなのか無造作なのかはわかりませんが・・・。

おおっ!凱旋門が建っています。パリの凱旋門よりは小さいですが、なかなか古くて趣がありますね。

マルセイユの港までやって来ました。この近くのホテルにチェックインして、早速街歩きを・・・。
港からは標高154mの丘の上に、マルセイユの街を見守るように立つノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ大聖堂が見えました。この街のシンボルとなっています。


港をさらに海のほうへと歩いて行くと、サン・ニコラ要塞が見えて来ました。

さらに港の入口の方まで行くと、ファロ宮殿が見えました。この中にル・シェレ・デュファロという高級レストランが入っています。マルセイユ港と地中海が一望できるそうです。

さらに歩いて行くと、12世紀建造のサン・ジャン要塞と先ほどのノートルダム大聖堂が見えました。


サン・ジャン要塞を回ったところに、昨年2013年完成のヨーロッパ地中海文明博物館(MuCEM)があります。古い港町であるマルセイユは今後、文化芸術都市を目指していくそうです。
サン・ジャン要塞とは空中の橋でつながっていました。


壁が網目模様になっている斬新な建築です。
ちょうど、ファッション雑誌か何かの撮影をやっていました。この界隈は古い建築と近代建築が交互に建っているプロムナードが続いて、散策していても飽きません。


  
パニエ地区からジョリエット港方向に立つ、サント・マリー・マジョール大聖堂。


マルセイユ港を夕日に向かって出航した旅客船。


午後7時半、ハーバーの近くのレストランで夕食。
マルセイユはブイヤベース発祥の地です。
とりあえずマルセイユに来たら名物のブイヤベースを試してみようと思っていましたが、予想通り生臭さいっぱい、マズさいっぱいでした。日本で食べるブイヤベースはとても美味しいですけどね・・・。


夕食の後も夜の港を徘徊。
大きな帆船とライトアップされたノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ大聖堂が旅情をそそります。
明日からは地中海側に別れを告げ、内陸方向に走って行き、エクス=アン=プロヴァンスを訪れます。


つづく






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