AOPY の世界遺産訪問報告
 

















概要:
ロンドンの中心部に位置するウェストミンスター地区は中世から政治の中心地であった。ウェストミンスター宮殿は現在は国会議事堂と使用され、時計塔は「ビッグ・ベン」の愛称で有名。
ウェストミンスター大寺院は1066年のノルマン征服以来、歴代国王の戴冠式が執り行われた由緒ある教会。いずれもロンドンを代表する建築物である。






























































概要:
ロンドンのイースト・エンド、テムズ川付近にある中世の要塞。1078年完成。初期には国王が居住する宮殿として使用されていたが、その後政治犯や反逆者の監獄、処刑場としても使用されるようになった。











































































概要:
ロンドン南東部、テムズ川に面した都市。旧王立海軍大学校があり、大英帝国の繁栄に寄与した。また、グリニッジ旧王立天文台があり、グリニッジ標準時としても有名。





































































概要:
カンタベリー大聖堂は、イングランド南東部、巡礼の町、カンタベリー市内にある、英国国教会の総本山。7世紀にオーガスティンがこの地に布教し修道院を建てたのが始まり。ロマネスク式の部分は1070年〜1180年、ゴシック様式の部分は1379年〜1509年に建設された。聖オーガスティン大修道院は6世紀に建てられ、英国に於けるキリスト教布教の拠点となった。1538年7月30日、ヘンリー8世によって解散させられ、現在では廃墟となっている。














































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ロンドンのランドマーク
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院、
及び聖マーガレット教会

★★★  2011年7月訪問
感想:
皆様から頂いたメールの中に、「ヨーロッパの世界遺産訪問報告と銘打っておきながら、ロンドンの物件が一つもないじゃあないか。」などとお叱りのご意見がございました。ロンドンって普通の都会で、観光地っていうイメージがなかったためか、イギリスに来てもロンドンは素通りしていました。調べてみますとロンドン市内と周辺には世界遺産が結構多くあるではありませんか。と言うわけで今回真面目に訪問してみました。ウェストミンスター宮殿、すなわち国会議事堂はここが議会制民主主義発祥の地と言うに相応しい重厚で気品に満ち溢れた外観をしています。黄金色の色彩がさりげなく使われているせいでしょうか。ビッグ・ベンもネオ・ゴシック様式の威厳に満ちた佇まいで、ロンドンを代表する建造物となっています。例の鐘の音も、実際聞くと感動すら覚えました。かつて日本も多くの人々が留学しこのイギリスにならって議会制民主主義を取り入れました。まあ、現在ではかなりかけ離れているそうですが・・・。それはともかく、かつて世界を支配した大英帝国の象徴として、そして現在では没落した帝国の象徴としてウェストミンスターは存在し続けています。高騰する失業率、先進国最悪の財政赤字・・・。訪問した時はちょうど例の「ニューズ・オブ・ザ・ワールド事件」でイギリス中が大騒ぎ。みなさん空港などのテレビの前に集まって食い入るように見入っていました。ロイヤル・ウェディング、オリンピックと話題には事欠きませんが、これからこの国はどこに行ってしまうのでしょうか?
アクセス:地下鉄ウェストミンスター駅下車


黄金色か黄昏色か・・・。現代のイギリスを象徴しているかのようです。


ロンドンの新名所、ロンドン・アイからテムズ川と国会議事堂を望む。

  
ウェストミンスター大寺院                        正面部分

  
石の彫刻で彩られたエクステリア。                 陽はまた沈む・・・。


血で塗られた悲しい歴史の舞台

ロンドン塔

★★   2011年7月訪問
感想:
ウィリアム征服王がノルマン朝を築いたのが1066年、その12年後にはロンドン塔の基礎が完成されていました。つまりロンドン塔の歴史はロンドンの歴史そのものといっても過言ではありません。しかしながらその歴史と言うのも輝かしい光の部分ではなく、影の部分の舞台であると言えます。堅牢な石造りの外壁や、門などを眺めていますと、数々の血生臭い陰謀、策略によって処刑された歴史上の人物の怨念のような異様な霊気が漂っているかのようでした。あのユーモアと風刺に溢れた漱石をもってしても、何かおどろおどろしい、現実か幻かわからなくなるかのような感覚に陥ってしまうのですから。ここで処刑された歴史上の人物はヘンリー6世、トーマス・モア、トーマス・クロムウェル、エセックス伯ロバート・デヴルー、ナチスのルドルフ・ヘスなど枚挙にいとまがありませんが、その中で最も有名なのがアン・ブーリン。エリザベス1世(彼女も一時期幽閉されました。)の実母で、いまだにアン・ブーリンの幽霊が出没するそうです。また、最も悲惨なものは、ソールズベリ伯爵夫人マーガレット。へンリー8世は、ある日突然伯爵夫人を処刑するよう命じましたが、狂乱した伯爵夫人は処刑台の上で執行人を突き飛ばし、飛び下りて脱出しようとしました。しかし捕らえられ暴れ回っているところを、めった斬りにされて惨殺されたそうです。いやはや、何とも恐ろしい話ですね。
「自分ながら少々気が変だと思ってそこそこに塔を出る。塔橋を渡って後ろを顧みたら、北の国の例かこの日もいつのまにやら雨となっていた。糠粒を針の目からこぼすような細かいのが満都の紅塵と煤煙を溶かして濛々と天地を鎖す裏に地獄の影のようにぬっと見上げられたのは倫敦塔であった。」
                                                 〜夏目漱石 『倫敦塔』

アクセス:地下鉄タワー・ヒル駅下車


テムズ川のボートからロンドン塔のホワイト・タワーを望む。


バイウォード・タワー


堅牢で陰鬱な雰囲気・・・。


ロンドン大火災(1666年)


七つの海を支配した大英帝国海軍の象徴

河港都市グリニッジ
★★  2011年7月訪問
感想:
こちらは大英帝国の最も輝かしい歴史の部分を象徴する世界遺産。ロンドン中心部から船に乗ってテムズ川を下ると、クリストファー・レンによる美しいバロック様式の旧王立海軍学校が見えてきます。ここから英国海軍が旅立って行き、世界の3分の1を支配したという栄光の歴史を感じる事が出来ました。ピアを降りるとすぐにあるカティーサーク号は、残念ながら修復中で見学がかないませんでした。有名なグリニッジ天文台の構内には子午線(世界標準時)が引かれていて、東経と西経をまたぐ事が出来ます。別にどおって事はありませんが、地球の東半球と西半球に同時に立っていると言う不思議な感覚を覚える事が出来ます。この地域は広大な公園になっていて、世界の雑貨や食品を売るマーケットも出店されており、英国が最も輝いていた時代に思いをはせながら、ゆっくりと散歩できる場所ではないでしょうか。
アクセス:タワー・ミレニアム・ピアから船でグリニッジ・ピア下船


旧王立海軍学校が見えてきました。


海軍の街として栄えてきました。


かつての栄光を偲ばせる建築物。


グリニッジ旧王立天文台


英国国教会の総本山
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院、
及び聖マーティン教会
★★★  2011年7月訪問
感想:
ロンドンに飽きたのでカンタベリーに巡礼の旅としゃれこんでみました。と言っても昔とは違い電車でわずか1時間半。カンタベリーの駅に着くととても閑静な住宅街が広がっていました。ちょうど日曜日ということもあって、人通りも少なく、城壁の上を通って、美しい公園を抜け、商店街のようなところに出ました。その商店街の一角に「カンタベリー・テイルズ」がありました。14世紀のチョーサーの「カンタベリー物語」を蝋人形や大掛かりなセットで再現したアトラクションが行われている所です。何だかお化け屋敷みたいな雰囲気ですが、大聖堂を訪れる前にまずここに行って、当時の巡礼の気分に浸ってみるというのも悪くありません。さて、カンタベリー大聖堂は英国最大のゴシック建築と言う事もあって、ここが英国国教会の総本山と言う威厳に満ちた佇まいを見せています。時代と共に外観は変化はしているでしょうが、チョーサーの時代の巡礼者たちもこの壮麗な佇まいに、さぞかし感動したことでしょう。
アクセス:ロンドン・ヴィクトリア駅からカンタベリー東駅まで電車

  
「カンタベリー物語」を再現。なかなか面白かったです。大聖堂に行く前に先ずここへ。カンタベリー・テイルズ

  
カンタベリー大聖堂                          内部のステンドグラス。

  
中庭からの眺め。                           カンタベリー大聖堂内部。

  
大聖堂内部の墓所。                         天井部分。


聖オーガスティン大修道院跡。左にカンタベリー大聖堂が見えます。


現在はほとんど廃墟となっています。


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